「会社の顔」名刺に迫る。
営業に欠かせない 「 名刺 」
営業Tさん、仕事をする上での必須アイテムにまつわる
豆知識のご紹介です!
今回、仕事でとある企業を訪問させて頂き、その会社の担当者の方と名刺交換する際に
ふと 「名刺っていつ頃から存在しているのだろう?」
と気になってしまったので、今回ちょっと調べてみることにしました。
「名刺」が生まれたのは?
名刺発祥の地は、約2000年前の中国だといわれているそうです。
諸説あるみたいですが、自己紹介をするためや、訪問時に取り次ぎを頼むために
木や竹でできた「刺」と呼ばれるものに名前を書いて渡したというのが有力な説みたいです。
だから
「名刺」 という漢字に 「紙」 ではなく 「刺」 という漢字を使うのは、
もともと紙ではなくて、木や竹でできた「刺」を使っていた事が由来なんだそうです。
相当古くから名刺って存在してたんですねぇ(;゚Д゚)
19世紀初め、日本に名刺が広まる。
それじゃあ日本ではいつ頃、名刺が使われるようになったんだろう?
と調べてみたところ、19世紀の初め頃に和紙に名前を書き、
訪問先の不在時に置いてくるものだったようです。
そこから広まって、幕末の頃には外国人と名刺交換をしていたという記録も残っているそうです。
主に名前と家紋を記したものが使用されたようで、
外国人相手に渡すことが多かったといわれているそうです。
ちょんまげ結って着物着た日本人が洋服着た外国人と名刺を交換しているとこ想像すると・・・
何だか違和感しかなくて面白いですけどね( ´艸`)
そこから名刺は、明治以降さらによく使われるようになっていき、
上流階級の社交用のアイテムになっていたそうです。
上流階級の社交用アイテムって言われても全然ピンとこないんですけど 笑
そして大正・昭和を経て戦後になり、そこからは
”身分証明書”としても活用されるようになっていきます。
この辺あたりから今の使い方に近くなってきてるかもしれないですね。
ちなみに当時は定形デザインで、黒一色のものでした。
記載内容は会社名や電話番号など、現代のものと大差はありません。
次第に営業職や公務員が使用するようになっていきましたが、
デザインは所属や肩書を書いたシンプルなものが当時のスタンダードだったようです。
(参考資料:デザイン名刺.net 名刺の歴史)
外国でも名刺の文化は一緒なのか?
ここまで調べると、他の国ではどんなだろう?
そもそも名刺交換や名刺の文化ってあるのかと気になってきたので、
もう少しだけ調べてみました。
ヨーロッパでは、16世紀のドイツで最初に名刺が使われたと言われているそうで、
その時の使い方としても、誰かの家に訪問した時に訪問先が不在であった場合に
訪問したことを告げることを目的に自分の名前を書いたカードを残す
という感じで古代の中国に似ていますね。
その後17世紀から18世紀頃になって、社交界で貴族の中で流行し、
彼らの必須アイテムとなっていったようです。
この辺は日本の明治時代と似ていますね・・・
って日本の方がはるかに後の話なんですけどね(^^;
当時はトランプの裏側に自分の名前を書いたものを使用したり、
今とは違って銅版画を入れた華やかな図柄が入っているものなどがあったそうです。
社交界のアイテムとなっているくらいなので、
使い方のマナーなどの約束事もきちんと決まっていたようです。
まさに高貴な方々のオシャレアイテムって感じだったんですかねぇ…φ(.. 😉
あと19世紀になると、フランスの写真家によって写真入りの名刺も登場しているそうです。
このような事から、現代社会での使い方と似ている側面も出てきていますが、
ただ元々が来訪を告げたり
お礼やお悔やみなどの何らかのメッセージを伝えたりするためのカードであった事から、
今のようにビジネスの場で使用されている用途とは少し違っていたそうです。
(参考資料:名刺作成のファースト 名刺はどこから来たのか、その歴史は?)
まとめ
・・・とまあこんな感じで、普段何も考えないで使っていた名刺にも、
約2000年前に中国で初めて生まれて、そこから約1500年過ぎて
ヨーロッパで古代中国と同じような用途で使われだして、
その約300年後に日本で使われるようになっていったなんてストーリーを
今回たまたま学んでしまった結果、ちょっとだけ楽しくなってしまったので、
機会があれば他の名刺に関する事も調べてみようかなぁと思ってしまった。
豆知識として、営業トークの中でも使えるかな?と思っている今日この頃です('ω’*)