建設業事務初心者さん向け 請求のタイミングって?

中小企業の建設業の事務で大事な仕事の1つ ”請求”

ここはきっちり管理していかないといけない部分ですよね。

請求までの流れを今日は説明していこうと思います。

建設業事務初心者さん向けのブログです。

建設業で工期の長い工事に携わると 建設業会計では

” 未成工事 ”に関する科目が必要となってきたりはするのですが

今回は単純にどのようなタイミングで請求を起こすのか

そのタイミングを把握するために、どのように管理をするのか。

という部分のお話です。

なお、工事管理アプリ等を使用しない場合に限ってお話します。

工事の受注・発注・工程から請求まで 全てを管理できるアプリはもちろんありますし

とてつもなく便利なのですが

導入コストを考えると会社の規模だったり実情に照らし合わせると自社管理が妥当であったり…

なかなかラインが難しいところかとは思いますが…

とまぁ、このあたりは置いておいて早速書いていきます\(^o^)/

請求までの道のり

工事を請け負う事が確定したら、工程を確認です。

このあたりは、作業員さんが把握してるだけでもOK。

もちろん事前に注文書や請書、安全書類の提出など

事務的なやりとりはありますが、今回はあくまで請求についてなので省略です。

工事が開始になると、事務員は1日1日

その工事にかかった人工を記録していきます。

目的としては現場の管理もですが、最終的に現場単位の利益率を算出する為です。

単価契約の工事の場合は請求に直結なので、しっかり記録していかないと

請求洩れに繋がってしまうので注意です(;^_^A

弊社はアプリ等を使用していないのでエクセルで管理してます。

結構基礎的な関数を利用すれば 人工・時間外・深夜 の集計や

そこから人件費の概算も出せますし、あとは別途経費を入力して

注文金額から現場利益を算出することが可能です。

とまぁ、少し話がずれたので戻しますが…

この管理をする上で大事なのは 事務員 と 作業員 さんの「連携」だと思います。

現場にいない事務員は工程表だけを鵜呑みにして事務処理できないのです。

小さい現場では1日で組立が完了する場合もありますが

大きい現場になると工期が長いので

必ず、組立完了時や解体完了時には報告を貰います。

そして日々記録している管理簿にも

” 組立完了 ”  ” 解体完了 ” と入力していきます。

基本的には解体完了で請求を立てるのですが

大きい現場だと組立完了で注文金額の60%を請求するという現場もあります。

なので完了報告はすごく大事なんですね。

締日とは?

工事が完了すると請求ですが、終わった日に請求するというケースは稀です。

だいたい毎月20日か末日に締日が設定されており

その締日ベースで請求をたてていきます。

この締日は、元請さんの締日に合わせて請求することが多いです。

例えば

20日が締日の元請さんのケースで説明すると

前月の21日~当月締日の20日までの1ヶ月に工事が完了していれば請求を立てれる

ということです。

請求を洩らせば、1ヶ月先送りになってしまうわけです。

 

特に締日に近い日付で工事が完了する場合は見逃さないよう

しっかりチェック!

組立から解体までに2か月3ヶ月と間が空く現場も中にはあったりするので

ここは日々の人工管理だけではなく、工程表もこまめに確認しておくことが大事です!

工程表がなかったりすることもよくあるので

定期的に解体予定の確認を作業員さんにすることも必須ですね。

建設業は独立し小規模から始める会社が多い

弊社もそうですが、建設業は会社に勤めていた人がスキルを身につけ

独立して会社を始めるといケースが多いです。

現場でのスキルはもちろん重要ですが、金銭面の管理もとっても重要です。

従業員さんが増え、会社が大きくなるにつれて

なんとなく利益出てるし、回っているからいいかなという簡単なことではなくなってきますよね。

車両や保険・賃料などなど実際にかかってくる経費も

会社が大きくなるにつれてどんどん増えていきます。

社長さん・代表の方が

日中は現場、空いた時間に経理をされる個人事業主さんや中小企業も少なくありません。

振込や入金確認なども意外と手間だったりしますよね。

なので、経理を担当する方がいると負担を減らすことができるかなと思います。

計画も立てやすいですし!

まぁ、現実はそう簡単に計画通り進むことばかりではないのですが

日々の管理をきちんとし、先を見据え計画を立て

時には見直し、修正してみる…

そんな進み方も良いのではないかなと思います!

蛇足ですが、建設業の事務は結構苦戦する事もしばしば…

十何年も仕事をしている私も、経理に限りませんが

未だに戸惑う事もあります。

そんな時に頼りになるのが、結構ネットの情報だったりするんです。

ネットで調べて、ある程度把握出来てから

詳細な質問に対応いただける専門機関(労基だったり、会計士さんや社労士さんなど)に

投げかけ、確証を得る。

そんな方法で進んできました。

なので、自分が助けられてきたように

誰かの必要な情報のかけらを提供できればいいなと思います。

社員の1人として、会社を”会社”として認めてもらう為に。

これからも日々精進してまいります\(^o^)/